社会人Cさんの場合
仕事をして、小さなお子さんもいる社会人Cさんは、看護専門学校を受験するために算数・数学の勉強が必要でした。
でも小学校の範囲からの復習が必要とのことで、一緒に取り組むことになりました。
入試問題は、幅広い内容から出題されるので、小学校の内容から復習したい、とのことでした。
一緒に取った対策
入試問題を見ると、分数、平方根などの計算問題や方程式、不等式、一次関数、三角比、と幅広い範囲から問題が出ていることがわかりました。問題の分量が多いので、分数でも平方根でも累乗でも、スピーディーに処理できる計算力が求められます。
分数の計算から復習したい、とのことだったので、分数の基本的な考え方を説明し、足し算、引き算、そしてかけ算、と授業を進めます。
また、通分や約分に必須の九九がスムーズに出てこない、ということも判明。九九や計算を楽しみながら身につけられる、計算ゲームアプリを紹介しました。Cさんは通勤電車の中などでアプリに繰り返し取り組み、少しずつ九九をスピーディーにできるようになりました。
旦那さんが家事や育児を手伝ってくれて、Cさんは毎日忙しい中でも勉強時間を捻出しました。それでも、入試問題に対応するためには、たくさん計算練習をすることが必要で、中学数学の正負の四則計算がスムーズにできるようになるために1カ月近く、さらに累乗などの文字の入った式を計算するために1カ月の時間がかかりました。
社会人としての知識・経験が役に立つ!
「さらに難易度が上がると、もっと時間が必要になるかな?」と気がかりでした。数学的な抽象度が上がるからです。が、彼女の社会人としての経験がここでプラスになります。数学的な要素が強い方程式は、人によってはスムーズに理解しづらい範囲でもあります。
が、Cさんは「Excelでプログラムされたセルに数値を入れたら、求める数値が出てくるような感じですね!」と、社会人として仕事をしている経験を活かして、すんなりと理解することができました。
また、平方根や累乗などでよく出る「12の二乗は144」といった数字を覚えるなど、コツコツ継続して努力され、少しずつ累乗や不等式、√の記号などの計算もできるようになっていきました。
入試には、難しい範囲の問題がたくさんあり、失敗もされましたが、3回目の受験で見事合格。
当初の目標だった看護学校への入学を果たされました!